WiMAXのギガ放題プランでも通信速度に規制がかかる!
ほとんどのWiMAXプロバイダーが提供している「ギガ放題プラン」は、月間のデータ使用量に制限がない料金プランです。高画質の動画をよく見る人やオンラインゲームをする人、SNSを頻繁に利用する人から人気の高いプランとなっています。
そんなWiMAXのギガ放題プランですが、実は使いすぎてしまうと通信速度に規制がかかってしまうことをご存知でしょうか。今回はWiMAXのギガ放題プランで通信速度に規制がかかってしまう理由や、できるだけ規制がかからないようにデータ通信量の賢い使い方について解説していきます。
WiMAXの「7GBプラン」はデータ通信量を使わない人におすすめ
多くのWiMAXプロバイダーで「月間のデータ通信量7GBのプラン」と「月間のデータ通信量に制限がないギガ放題プラン」の2つのプランを提供しています。
WiMAXには「WiMAX2+(ハイスピード)」「au 4G LTE(ハイスピードプラスエリア)」の2つの通信方式がありますが、「月間のデータ通信量7GBのプラン」ではWiMAX 2+とau 4G LTEの通信量の合計が7GBを超えてしまうと、その月の月末まで通信速度が最大128kbpsに規制されます。
通信速度の規制が解除されるのは翌月の1日になるので、高画質の動画やゲームをよく利用する人にはおすすめできません。
WiMAXのギガ放題プランでも通信速度に規制がかかる理由は?
月間のデータ通信量に制限がなく「無制限」でたっぷり使えると謳っているWiMAXのギガ放題プランであっても、使いすぎてしまうと通信速度に規制がかかってしまうので注意が必要です。
どうして月間のデータ通信量に制限にも関わらず通信速度の規制がかかるのかというと、ネットワークの混雑を回避するためです。確かに月間のデータ通信量に制限はないのですが、通信速度に規制をかけなければ皆が使うWiMAXネットワークが遅くなってしまいます。
このようなネットワークの混雑を避けるために、使いすぎた翌日の一定時間内に通信速度の規制をかけるようにしているのです。
規制がかかる条件や規制の内容について
WiMAXのギガ放題プランで通信速度に規制がかかってしまう条件は「直近の3日間でWiMAX 2+とau 4G LTEの合計データ通信量が10GBを越えてしまう」ということです。
直近の3日間でWiMAX 2+とau 4G LTEの合計データ通信量が10GBを越えてしまうと、翌日のネットワークが混雑している18時頃~翌2時頃まで通信速度に規制がかかります。
通信速度に規制がかかった際の最大通信速度はだいたい1Mbps程度。これはYouTube動画の標準画質レベルを見ることができる速度であり、人によっては遅いと感じることもあるでしょう。
ちなみに2017年の2月2日以前は、直近の3日間でデータ通信量が3Gを超えてしまうと通信速度に規制がかかっていました。その時に比べると規制内容が緩和されていることがわかります。
au 4G LTE(ハイスピードエリアモード)の通信量に注意!
au 4G LTE(ハイスピードプラスエリア)はauが提供してる高速通信で、WiMAX2+(ハイスピード)で電波が届きにくい場所でもインターネットに接続することができる通信方式です。
au 4G LTEは月額1,005円の有料のオプションであり、月に1回でも使うと利用料金が発生。WiMAX2+で電波が届きにくい場所でもインターネットに接続することができるのでとても便利です。
しかしギガ放題プランであってもau 4G LTEには「月間のデータ通信量が7GB」という制限があり、それを越えると通信速度に規制がかかります。
au 4G LTEでかかる規制はWiMAX2+よりも重く、月間のデータ通信量が7GBを越えてしまうと翌月1日まで通信速度が128kbpsに規制されてしまいます。またau 4G LTEで通信速度に規制がかかるとWiMAX2+の方も規制がかかってしまうので、au 4G LTEを使う際には気をつけましょう。
10GBはどれくらいのデータ量なのか?
10GBと言われてもピンとこない人も多いと思うので、10GBあると何ができるかというのを5分間のYouTube動画視聴を例にして紹介していきます。
・データ量約113MBの超高画質で約88回(約7時間)
・データ量約60MBの高画質で約166回(約13時間)
・データ量約17.5MBの標準画質で約570回(約47時間)
・データ量約10MBの低画質で約1,000回(約83時間)
1日に何度も動画を視聴する人や超高画質の動画を頻繁に視聴する人であれば、3日間で10GBはすぐに越えてしまう可能性が高いです。しかし標準画質や低画質での動画視聴をする人であれば、10GB内でたっぷりと動画を楽しむことができるようになっています。
一人で使うのであれば通信速度の規制から免れるかもしれませんが、家族全員で使うのであれば通信速度の規制に頻繁にかかってしまう可能性が高いです。
通信速度に規制がかからない利用の仕方について
通信速度に規制がかからないようにするためには、直近の3日間でデータ通信量を「9.9GB」に抑える必要があります。直近の3日間でデータ通信量を「9.9GB」に抑えるには、下記のように1日ずつ「どれくらいデータ通信量を使ったか」というのを意識しておかなければいけません。
・1日目3.8GB
・2日目3.2GB
・3日目2.9GB
データ通信量についてはWiMAX端末で確認することができるのでこまめに確認しておきましょう。
またWiMAXプロバイダーによっては「データ量通知サービス」などを提供しているところも。有名なWiMAXプロバイダーであるUQ WiMAXが提供している「データ量通知サービス」では事前に登録することで、3日間で10GBを越えると翌日の13時以降に通信速度に規制がかかることをメールで教えてくれます。このように「データ量通知サービス」を活用することで、通信速度の規制に気づくことができるのでとても便利です。
WiMAXを契約する際には目的や用途でプランを選ぼう
WiMAXをこれから契約する人は自分がどれくらいデータ通信量を使うのか・何人で使うのかなど、目的や用途をしっかりと考えてから契約するようにしてください。
「月間のデータ通信量7GBのプラン」はデータ通信量をたっぷり使いたいという人には向いていませんが、月額料金をできるだけ抑えたいという人におすすめです。
一方「月間のデータ通信量に制限がないギガ放題プラン」は月額料金がやや割高になってしまいますが、データ通信量をたっぷり使いたいという人におすすめ。しかし上記で紹介したように、ギガ放題プランであっても使いすぎてしまうと通信速度に規制がかかってしまうので頭に入れておきましょう。
速度制限に規制がかかっても焦る心配はない!
WiMAXのギガ放題プランでも使いすぎてしまうと速度制限がかかってしまうと紹介していきました。しかし規制がかかるのは18時頃~翌2時頃までであり、それ以外の時間であれば通信速度に規制はかからず普段通りに使うことができます。
また規制がかかっている時間帯であっても標準画質の動画なら問題なく見ることができるので、そこまで心配することもないでしょう。もし絶対規制にかかりたくないというのであれば、自分が使ったデータ通信量をしっかりと把握して10GB超えないようにしておきましょう。